おくりもの行事 迫間浦
南伊勢町迫間浦で、おくりもの行事というのが夕方にあるよ~と大下水産さんから誘っていただき行ってみる事にしました。
”おくりもの”と聞いてなにかいただけるのかいな?とおもいますが違っていました。
まず各戸で”は~は~”と息を吹きかけた洗米を白い紙に包んで準備します。私たちもさせてもらいました。
青年たちが小さい舟を肩に担ぎながら、迫間神社から出発します。各戸前の道を海の難を払うぞ♫おんやれやーと歌いながらまわって、漁港までいきます。本当は舟はわら舟らしいのですが、なぜか今年は木の舟でした。
その舟に包んだ米を入れてもらい、沖に流しにいき”難をおくる”というおくりもの行事なんだそうだ。
海辺に住んでる人ならではの風習なのですね。みんなで仲良くおくるってのがなんかいいですね。
沖までいくとこの舟を青年たちがしずめに小舟に襲いかかるんだそうだ。
私たちは港で”いってらしゃ~い”とさっぱりおくっておしまいです。こんな感じでさらりとおくりもの行事は終わりました。なんともはやすっきりした気持ちになりました。
神棚の榊や盛り塩を入れ替えたときの気持ちもこんな感じですね。
花火をしながら沖へ向かった舟、悪霊もきっと舟にのっていったのかもしれないですね。
観光のために演出を凝らしすぎる祭りが多い中、自分たちのためにする祭りはわざとらしさが無く楽しいものでした。