二月のお稽古

二月に先生のとこのに掛かっていたお軸

「春入千林処々鶯」 はるは せんりんにいる しょしょのうぐいす

意味 : 春の気配が林という林に充ち 至る所で鶯が鳴いている

二月のお稽古は逆勝手をしていました。大炉もお稽古します。大炉とはその名のとおり通常の炉縁とはまたひとまわり大きく炉縁がきってあるところです。

逆勝手とは、本勝手はお茶を点てる亭主の右側にお客様が座っています。茶室の立地などで炉の場所が本勝手とは逆に切ってある所を逆勝手といいます。なのでお客様は亭主の左側に座っています。そういった場所でもいつ何時でも、お茶が点てられるようにお稽古をするのです。

ふくさをつける場所も右、部屋を出る足も逆、入る足も逆、お客さんが右側に座っていることを意識しながらいろいろ所作も変わります。
なんでも逆なんだとおもいきや、柄杓などお道具は右よりな扱いが基本です。左手が他の人より自由に使えてしまう私は何の気なしに左手で扱ってしまうことがあります。先日も左手でさらりと柄杓を扱ってしまい、カイユさんにもゲラゲラ笑われてしまいました。アー・・・

やっとこさ身体で覚えた右左の判断が、この逆勝手をするとまたナシ崩しのようになってしまい、頭はそうとうに混乱してしまいます。
もうパニックで身体が動かなくなり、畳のうえで子供がやってるように駄々をこねたい気持ちでいっぱいになります。(大人ですからやりませんけど)

先輩たちはそんな事は全くおかまいなく、さらさらすらすらとやってのいてしまいます。凄いわ、凄いわ。
私もいつかそんな風になれるのかしら?
そうして逆勝手に慣れたころには三月になり、また本勝手に戻り私の頭の中はまた混乱するのでありましょうよ。と・ほ・ほ。

毎月毎月脳みそをそれ用ソフトに載せ替えられたらいいのになぁ~


コメント (2)

  1. カイユ より:

    M2さんは両ききなので、右手しか使えない人が絶対にしえない間違いをしてくれるので面白いです。(失礼!)
    この間のお稽古の時も、「やるぞやるぞ・・・」とワクワクしながら見ていたら
    すました顔で左手に柄杓をもってお湯を汲みお茶碗に入れて、私が爆笑していてもその間違いに気が付くのに数秒かかってましたね。(笑)

    私は確信しているけどいつかその苦労は良い形になって自分に残ると思うよ。

    ひとりひとり、それぞれの「お茶」があると思います。
    経験と知識を積んでいけばいくほど、その人らしいお点前となっていくと思う。

    私自身、80歳になった頃どんなお点前をしているかが楽しみです。

    いつも言ってるけど、いつかなにもかも右左逆な総逆勝手のお点前を披露してね。

    • mangrove より:

      カイユさん
      「やるぞやるぞ・・・」って期待してた?やだなー期待通りじゃない。

      気付いてない私もどうかと。あはは

      その人なりのお点前って最近なんかわかってきた。
      自分のはよくわかんないけど、人のお点前見てると、間や呼吸で個性でるよね。
      皆同じ順序でやってるのに違うものねぇ~。不思議よね。

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