唐津日記

今回は九州に行った時、次の日に唐津のみなと町をひとり半日散策したときの事です。
佐賀県の唐津に対して全くな~んの知識もなく唐津駅に降り立った私M2号なのでした。
唐津駅には博多天神あたりからJR肥後線で70分弱でつきます。

やきものの唐津やきがある(それしか知らない)というのだから、瀬戸のようなとこかしらと思ったら、そうではありませんでした。
中部地方の美濃やきや瀬戸やきの町は町の中心には川が流れていて、その川面に窯元がある、そんなイメージだったのです。
でもここは海に面してるみなと町。なのでそれとは少し違ってました。
ここは唐津湾に面した唐津城という海城があって城下町として栄えたとこなんですね。へぇ~知らんかった~。

ハナピーさんが唐津についたら、旧高取邸を見て、鰻の竹屋で食べるといいよ。とのことそのお勧めのとおりに行きました。

旧高取邸は、杵島炭鉱などの炭鉱主であった高取伊好(たかとりこれよし :1850~1927)の邸宅です。
海岸沿いの場所で、西には唐津城が見えており、(現在はあいにく高層の建物で城は見えず、惜しい!)約2300坪という高台な敷地の中に建っている豪邸です。平成10年に国の重要文化財の指定を受けました。

行くと分かりますが、まぁーーとにかく広い広いお屋敷なのであります。
茶室も個人用、お客用といくつもあり、洋間や能舞台まであるという。庭にはワインセラーのある食倉庫や家族用風呂もあります。
杉戸絵27枚や欄間など意匠をこらしまくった部分がとにかくたくさんあります。邸内にはガイドさんがついていろいろと解説や説明もしてくださるので、まず見落とすところはなさそうですが、見るのにもそうとう時間も要します。
高取さんは文化人で能が趣味だったそうで邸内には能舞台が備えているという。
まぁ練習用の簡易な能舞台かしらと思いきや、実際はかなり本気な能舞台でありました。普段は座敷となっていますが、
畳、襖、框をとっぱらうと広いひのき舞台に様変わりし、楽屋から舞台へ続く橋掛もあり、観客用桟敷席も設けられ、舞台では声が響くように音響効果もいいように考えられています。
すごいですよ~。ここは必見の価値ありですよ。

私がここで個人的に注目していたのが、唐津焼きの虎。
お庭にさりげなく配置されているのですが、その虎のギョロリとするどい目つきや凄みのある優美な姿にほれぼれしました。
これは唐津やきでできています。超かっこいい。かなりいい感じの造作です。お庭にもしっくりと馴染んでおられました。
邸内は撮影禁止ですが、お庭からの撮影は大丈夫みたいでしたので、ばしばしと虎の写真を撮りました。

じつはこの虎、邸内の廊下の雨戸からこの虎が遠目に見えるよう専用窓がつくられています。この遊び心が心憎い仕掛けなのです。

そしてここの広大な庭に鎮座しているから、またよけい素敵に見えてくるのですよね。
もし唐津に行かれることあったら、是非旧高取邸へ訪れてみてくださいね。

邸内のあまりに盛りたくさんのお宝を見るのも次第に疲れてきました。
きっと高取邸のプライベートビーチだったであろう海岸沿いも少し歩きました。西の浜海水浴場。
向こうに見えている台形の島は、高島です。
宝くじ祈願でたくさんの人が訪れる有名な島なんだそうですよ。知ってました?
穏やかないい景色が拡がっていました。西のすぐそこにお城も見え、こんなとこでゆっくり静養してみたいものですなぁ。

お昼は三階建てのレトロ建築の竹屋という老舗の鰻屋さんでうな丼をいただきました。
たれが少し甘かったのですが、美味しくいただきました。
呼子の朝市、烏賊、唐津くんちのお祭りなど、唐津面白そう~。なんだか唐津方面に興味がどんどん沸いてきました。
またここに来てみたいです。


コメント (2)

  1. ハナピー より:

    いつものんびりと見学出来て美味しい物が頂ける唐津の町が私も好きです。
    高取邸の横にある会社の宿泊施設あるので次回お泊まりしましょう。
    事前予約が必要です。
    そこも侮れないです。

    • mangrove より:

      ハナピーさん
      いろいろ唐津案内ありがとうございました。
      唐津ビギナーの私には、ちょうどいいコースだったように思います。

      次回はお泊りしてじっくりと楽しみたいです。

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