朝茶事 その2

初炭手前の後は、次はお待ちかねの懐石です。
朝茶事の懐石では、生の魚を使ってはならないという約束があります。
昔は朝に生の魚が手に入らなかったというのも理由にあるそうです。

昔から旅館などで、朝食に干物がでてくるというのはそういう事だったのですね。今さらながら納得です。
杜鵑草庵のお献立

汲み出し 梅とレモンバーム酵素の冷水割

味噌汁一 厚揚げブロッコリー

味噌汁二 なめたけと里芋とさやいんげん

 向付   焼き貝柱細切り菜のユズ風味

煮物椀  海老と豆腐と大和芋の真薯

預け鉢1  ナスとかぼちゃと高野豆腐の炊き合わせ(冷製)

預け鉢2  クラゲと海藻と人参と蒸し鶏の酢の物

小吸物  ジュンサイ(昆布と梅干のお出しで)

八寸   スモークサーモンとモツァレラチーズ アボカドと豆乳のゼリー寄せ(わさび醤油)

香の物  大根・きゅうり(鶴田母手作り) ナスのヌカ漬 塩昆布 ウリの味噌漬け

給仕口にて、亭主「お箸のおとりあげを」  客「頂戴します」  総礼
それではいただきましょうか。椀の蓋は皆でいっせいに開けます。

  


海老と豆腐と大和芋の真薯 

朝の清々しい空気といっしょに頂く食事はほんとうに格別です。するするとご飯がいただけてしまいました。
この時間帯に頂くって、身体にもいいかも~。

 


 

二回目の飯器が持ち出されます。
給仕口にて亭主「水屋で相伴させていただきますで、ご用がありましたらお手をお鳴らしください」
客「お持ちだしのうえ、ご一緒に」  亭主はそれを辞退します。

 

小吸物(こずいもの)
亭主「どうぞお吸い上げを」 客 受け礼をします。

八寸(はっすん)

 

  

湯斗・香物(ゆとう・こうのもの)朝茶事では大事で特徴的なものです。
正午の茶事では三種ですが、朝茶事では五種、七種と多くの漬物を用います。
お料理はどれも美味しゅうございました。かなりお腹も満たされてきました。

末客が湯斗・香物鉢を給仕口に返して席にもどると、皆そろって箸を落とします。
その音で亭主が茶道口を開け「不加減でございました」と一礼をし、客は「ごちそうさまでした」とあいさつします。
末客役は、W婦人におねがいしました。末客は、空になった飯器や鉢を給仕口に返すという大事なお役目があります。

伊勢久衛 銘 「野菊」

お菓子を頂いてから床、手前座を拝見してお部屋を退出 中立(なかだち)します。

写真が多いので、次に続く~!

 

 

 

 

 


コメント (4)

  1. カイユ より:

    初めてちゃんと写真がそろった!!!!
    感動!
    私たち、少し余裕が出てきた証拠ですね。

    • mangrove より:

      カイユさん
      われわれ余裕が出てきたのかしら?

      気心しらた仲間うちの茶事でしたが、お料理メニュー何が出てくるのかわからないから、ものすごーいお楽しみでした。わくわくしましたよ!

      ほんとうにお疲れ様でした。

  2. MW より:

    ほんとに気持ちのいい早朝の風をきって
    ういういしい空を見ながら杜鵑庵へ!!!

    なごやかな雰囲気でおいしいお料理が次から次へ ♪♪♪
    カイユさん 鶴田ママ ごちそうさまでした。。。
    ぱくぱくいただいてましたが 末客の私は回ってきたお料理は残さず戴くことになるのです〜
    ご同席のみなさま ご配慮の上ご飯は遠慮なく戴いてね

    うーーんお稽古はじめて2年の私が末客!
    前日にご亭主からレクチャー受けてたのにあちこち、、、
    でも失敗したことは忘れない!!

    ご亭主お正客お二人ともあたふたすることなく
    前よりお茶会の流れもスムーズで
    なによりも楽しんでるの伝わってきましたよ

    • mangrove より:

      MWさん
      末客のおつとめお疲れ様でした。

      今度は正客役頑張ってみましょー。みましょー。

      楽しみましょう。

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