壷かざり

 11月は開炉の季節で、その年の新茶を壷に納めて茶家に届けられます。その壷には封印してあり、茶師の封印を切ってするのが、内口切り(ないくちきり)といいます。
一度封を切った壷は二度目からは亭主が自分の印で封じます。そしてその封印を切って茶を点てます。その亭主の印を切ることを「口切り」と言います。
開炉のこの季節は「口切の茶事」がどの流派でも行われるようです。新茶を点てて味わうことはお茶の世界ではお正月にあたるおめでたい時期なのです。
茶壷の付属品には口覆(くちおおい)、口緒(くちお)、網、長尾、乳緒というものがあり、それを装束といいます。
今年はじめて壷の扱い、口緒や壷の紐の結び方を習いました。この紐結びにも、真・行・草の結び方があります。
緒(紐)は紫か紅色の唐打でしっかりした紐です。
壷を拝見した後に、亭主が薄茶を点てるまでに、客は真・行・草の結びをして床に返さないといけないようで、もたもたしててはいけないみたいです。ゲームみたいで、焦っちゃいそう~!!

一通り紐を結ぶまでにむちゃくちゃ時間がかかりました。客になるってのも大変なことですね。

これは勝手付きに垂れる草の結び、(淡路結び)

これは登山用ロープ(ザイル)。かなりゴッツイですが、しっかりしていてお稽古用に結びを習得するにはいい具合です。茶道部のお仲間にも差し上げました。おもう存分練習してください。
何故こんな登山用のザイルがうちのあるかというとウン年前の仕事で使った小道具の余りもの。
使い道もないのでイザという時の防災かばんに入れてましたが、こんな場面でこの紐にこんな役回りが来たなんて感無量です(泣)捨てなくてよかった。


こちらは客付に垂れる行の結び(総角結び)
他には正面に垂れる真の結び(両ワナ結び)があり、壷の緒を真・行・草に結んでおきます。

 T先生この紐を見て ”ちょっと結びにくそうね” とおっしゃった。

そして ”これお着物の帯紐にも使えそうじゃない” ともおっしゃった。

 

きゃーなんて大胆な!!やってみようかな?(笑)


よろしければコメントを残してください

CAPTCHA


訪問中 :