御潜神事
先月末、鳥羽市国崎町で御潜神事(みかづきしんじ)の再現があるということで、朝もはよから行ってまいりました。
伊勢神宮に奉納するアワビを採る神事「御潜神事」は 鳥羽市国崎で旧暦6月1日に行われていましたが、明治4年に廃止になりました。 平成15年に130年ぶりに復活した神事が、式年遷宮がある今年、海女文化のユネスコ無形文化遺産登録を応援するため、今年この御潜神事の再現が行われることになりました。
伊勢神宮の神様にお供えする神饌(神様の食事)のひとつは鮑。あわびをのして干して、つなぐ。「熨斗鰒」のこしらえは、鳥羽市国崎に暮らす人々によって、およそ200年もの昔から行われていました。 海女が採った鮑を3メートルほどのかつらむきにして干し、琥珀色に乾いたら、決められた長さに切り揃え、わらひもで編みこんでつないでいく。(文はパンフレットより一部抜粋しました)
答志・石鏡・国崎・相差・志摩・安乗などいろんなとこからの海女さんが100人近く浜に集まっていました。
こんなにたくさんの海女さんを見るのは普段はそうもないことです。
国崎というところは、神宮へ熨斗あわびを奉納してるところで有名なところです。
前日は雨だったのにこの日はお天気は最高に良くて、みんなウエットスーツの上に磯着を着ていて暑そうでした。
いろんな方のお話も長いし・・・
海女さんの関係の仕事をするようになっていつも思うのは、いまの海女さんはウエットスーツを着てフィンをつけて潜ります。私M1から見てると、この今の姿をもっと紹介してもいいのかと思います。昔の風情を感じさせる磯着ばかりの紹介では、いまの海女さんの姿は伝えきれないと思います。
後ろでお話を聞きながら、無造作に置れていた海女道具がカラフルで思わず見入っていました。
みなさんそれぞれにわかりやすく自分の道具をカスタマイズしてるのでしょうね。面白いです。
もろもろの式典後、一斉に海女さんたちが海に潜り始めました。近くでみていたおばさまが、”鮑は岩場のそばにいるんとちがうの?”と言ってました。(まぁまぁ神事やし、細かいことは見逃しなさい・・・・と内心思いました)
お祈りをしてみんな海に何度か入り漁をして最後に稚魚ならぬ稚貝というのか鮑の子供を海に放ちます。
鮑が育って、たくさん取れるようになりますように・・・
海女の仕事がこれからも後世にも残っていきますように・・・
マングローブも心から応援いたしております。