杜鵑草の初釜をしました。といっても今回お客さんはよびませんでした。

朝、菓子担当の私は、いつもの伊勢久兵衛さんへ、この日は定休日でした。新年早々、Ｍ２号閉店パワーさえてます。ならばと今回は両口屋本店で購入しました。

集まったはいいが、あっちでは、パズルのようにややこしいお膳の椀の組み合わせに四苦八苦し、こっちでは着物を持ち込み、袋帯にと四苦八苦（Ｍ２号）

必ずやてんやわんやとなるのも考慮しての、お料理は簡略式と決めていました。お炭点前もなし。
そのお料理のほとんどはカイユさんが前準備していて頂さっていたので 当日は切ったり焼いたりしただけで、
あーじゃこーじゃと盛り付けし、何とかそれらしく（どれ？）食べられるよう形になったのは、もうお昼過ぎた頃、
準備してた皆のお腹もすでにペコペコでした。

さあいただきます。

写真撮影カイユさん

お膳で食べる事だけでも、普段と違って非日常で特別感がでますね。
お酒も食事もたっぷり頂き、それが終わってから次は主菓子と濃茶を頂きます。

主菓子は「峰のあけぼの」新春らしい富士の風景。かるかんと羊羹でできたお菓子です。
濃茶もちゃんと練り練りし、お点前しましたが練り具合がなんだかよくわからない。これも経験を積み重ねないといけないみたいですね。

濃茶を飲んだ跡、べっとりと茶碗についた抹茶を洗い流すのをすかさず誰かが「もったいない！」となり、それに湯を足し薄茶も点て、みんなで回しのみしました。この辺りは、仲間内なのでお許しを。
でも濃茶っていうものは、一杯のお茶をその集まった皆で分け合いながら回しのみ飲みするのですが、それが和気藹々って感じでいいものです。もし知らない人どうしのお客さんなら、ここの場での仲間意識がぐぐっと高まりますね。

煙草盆も出しました。普通お茶席では煙草は実際には吸いません。「ゆっくりおくつろぎくださいね」という形式だけのものです。でもここは杜鵑草庵！実際に煙草吸うひともいるし、ってことでせっかくなのでチャレンジしようと、この辺が杜鵑草庵の人たちのへんなこだわりであります。偶然にもキセル用のきざみ煙草も手に入りまして・・・Ｍ１号さんに吸って頂きました。
中国のキセルでしたので「アヘン吸ってるみたいに見える？」と楽しげなＭ１号さんでした。

最後の最後は、お干菓子で薄茶を頂き、会はおしまいとなりました。

今回お客様はＭ１号さんとテルさんだけの仲間内５人でやりました。自分たちだけで一通りの茶事をなんとなくなぞってみましたよという感じ。終わったのが日が傾きかけた４時過ぎ。長～い一日でした。

それぞれ個人感想は
「もう大変だね～」「疲れた～」「眠い」「足つった～」

もしも、お客様を呼んだ設定ならば、お待たせし過ぎです。この日も途中、あまりの待ちの長さに、Ｍ１号さんは居眠りしてたし、いろいろと前準備が必要だと分かった私たちでした。次回はもう少し段取りよく進行できるよう頑張りま～す。

でも、茶事って本当に大変です。チームワークですよ。水屋は大変な大仕事です。
やってみて分かります。
次回は、鶴田ママのお友達を正式に呼んでの茶事をします。今回はそれの予行練習もかねていました。
これまたまたまた大変だ。乞うご期待。

日々精進なり～！