寸法
寸法は大切です。
一円玉の直径は20mmです。へー
寸法は、絶対ですが、見えかたは、感情、環境に左右されるものみたいです。
昔、”棚板厚めにしといてー”と指示したことがありました。彼女は120mm厚の棚板を作りました。私の厚めは、45mmです。彼女は私より男らしく、私は彼女より気が弱かったのだと思います。
最近デザインで一番大事なことはコミュニケーションだと思うことが多くなりました。
CADで図面を書くようになって勘違いが増えました。正確に言うと図面を見ても大きさが想像出来なくなりました。何でもA3、A4に詰め込んでしまうからでしょう。モニターの画面で縮倍を繰り返しているからでしょう。私の数少ない能力が消えていく気がします。
什器の高さに異常に神経質なお客様がいました。何でも1350mmです。そのお客様を現場で見た人が言うには、その人はH1500mmくらいだったそうです。かかとの高い靴を履くと世界が変わると、誰かが小説に書いていました。みんな見ている世界が微妙に違うんですよね。
立っていると低い天井も、寝っころがるとそうでもありません。もう昼寝します。
そうですね、コミュニケーションは大事ですね。
出来る限りスケッチを描く様にしてます。
1350mmの話はよくありました。
百貨店やスーパーの世界では呪文の様に1350mmを唱え
一種の安心寸法、免罪符のような感じでした。