山下清のすべて

先日、高浜市のかわら美術館にて、山下清の展覧会を見にいきました。

 

TVで芦屋雁之助がやる山下清像でしか彼を知っていません。
私の頭の中で、あの姿、あの映像、あの台詞がおなじみになってしまっているのは、少し残念なことです。
それは、あくまでも世間のフィルターを通した彼のイメージの定着でありまして・・・
彼の作品を間近で見たことなかったので、楽しみにしていきました。
 
会場はたくさんの人でした。

放浪家の画家として有名な人ですが、いろんなところへ行って画像で頭に記憶しているのでしょうか?写生や写真もとってないのですよ。
放浪の旅のあと、これらの貼り絵をするのだそうだ。風景を的確に表現できています。そしてとにかくとにかく細かい、一枚の絵に込められたエネルギーがものすごい事を感じます!
執念ともいうのか・・。

私もかなり時間をかけて鑑賞しました。これも一期一会ですからね~~。
植物の絵が素敵でした。花に留まってる蜂なんかも細かく貼りこまれていました。
黒の使い方もおもしろかった。

技法も年々変化していくのも分かります。紙をちぎって貼るだけから、紙をこよりにして、線として張り込んでいったりとか、切手をちぎって貼ったりとか、焼き物にも絵付けしたりとか。
近くで見て、離れて見て、いろんな見方ができる、おもしろく楽しい絵です。

私の中のもろ芦屋雁之助だった、山下清のイメージ像が少し薄れました。それもよかった。作品を見て、昭和という時代や彼の見ていた世界を知ることできました。楽しかった。

もうすぐ展示も終わってしまいますが、ぜひぜひいろんな方に見て感じてほしい展覧会です。

かわら美術館:http://www.takahama-kawara-museum.com/exhibition/current.htm


コメント (2)

  1. ハナピー より:

    ここは、もしやっ? W婦人の御主人様の〜?
    素敵な企画展ですねっ!!
    山下きよし画伯の切り絵はとっても綺麗ですよね〜。
    私もドラマのきよしさんは良く見てましたからそのイメージが
    かなり強いです。

  2. mangrove より:

    ハナピーさん
    ふふふ、そうでございますよ。
    招待券いただいたので、ヤバイ終わっちゃう!と慌てて行ってきました。

    清さん、やはりタダモノではありません。超能力級ですね。
    今回修復された貼り絵も何点か展示されてて、色もすごく綺麗なんですよ~現在の修復技術もすばらしいですね~。

    美しいもの見て、心が洗われましたわ。

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