お別れ
お仕事やプライベートでもお世話になっていた同業のデザイナーの方が亡くなりました。
数年前からいっしょにお仕事させていただきました。
Gさんとお仕事するときは、他の方とは違う気合をいれて向き合わないといけなかった。
彼とはずっと年下の若輩者の私が言うのもなんですが、純粋でまっすぐな方でした。
デザインももちろん強く、太く、まっすぐ。直球、それも豪速球で勝負してくる方でした。変化球なんてありえない。
だから、一緒にやるほうもしっかり正面を向いて受け止めないと張り倒されそうな空気をもっていました。(張り倒されたことはないけど)
” 絶対にいいものを作ろうぜ ”というオーラが凄かった。自分が設計デザインした意図をディスプレイ担当する私にきっちりと隅々まで説明をする。
その説明を聞いていると、彼がデザインしてるテンション、気持ちのところまで私自身も引き上げさせられました。その思いが強かったのです。
” 同じ気持ちでものをつくろう ”という姿勢を教えてくださった。この仕事に半端ない愛情をそそいでいたのだと思います。
ほんとうにこの方は、このお仕事が好きだったんだと思います。
私はそういう部分を引き継いでこれからもお仕事していこうと思っています。
Gさんはいろんな事を教えてくださりました。ここに感謝とお礼を申しあげます。(M2号)
お好きだったビールとたばこ (通夜)
ともすると、”仕事だから”、とか”相手の都合もあるし”とか、逃げ口上の多い私ですが、Gさんと仕事をするときは、深呼吸をして仕事内容を説明しないと、あっという間に”何も考えていない”ことがばれてしまいました。Gさんの設計はGさんが設計する理由がないといけない人でした。2人で仕上げた数少ない仕事も、今は改装されて残っていません。でもスケッチなんかはしっかり保存してあります。Gさんの闘病の一年は、私の十年くらいの密度だったと思います。いろんなことを教えていただいてありがとうございました。(M1号)
故人のご冥福をお祈り致します。
生き方に影響を与えてくれた方のお別れは、さぞ寂しい事だと
思います。
人生の先輩ってそんなに数多く出来る物ではないですよね!!
でもきっと天国から、御夫妻の事を見てくれてるはずです。
年々と、お別れする人が出て来るのも事実ですが、本当に気持ちの
良い方は逝くのが早いです。
気を落とされない様にされて下さい。
ハナピーさん
お気遣いありがとうございます。本当に残念な事でした。
でも、きちんとお別れしてきました。
Gさんが残していったものを、しっかりと受け止め明日に繋げてゆきたいです。
Gさん、最後の最後までかっこいい人でした。
そして、夫婦のあり方を教えていただきました。
私たち夫婦にとって、おふたりはこれからも永遠のお手本です。
「Gさん。山の家にまた遊びにいきますね。」