夢のあと
名古屋駅近くに用事があって自転車で行ったときトヨタのビルの前にできたビルにPRADAができていました。ビルができたのが去年で、PRADAが入るのは知っていたのですが、最近オープンしたみたいです。これで名古屋駅前に、ヴィトン、ディオール、ロエベなどスーパーブランドの店ががそろったわけです。こんなことを書いていること自体寂しい感じがします。
トヨタのビルができたころが名古屋はバブルで、そのころ計画されたと思うのですがこのビルができた去年ころには景気はすっかり冷え切っていました。当時は”名古屋には、流入する人のための住むところが足りない”と騒がれて、私の家の近くにもマンションがいっぱいできました。それも今は空き家だらけで、転勤してきた人たちも、潮が引くように転勤して行ったようです。
そう思って見ると、PRADAも何か悲しい気がします。
下の写真は同じくバブルころにやっぱり名古屋駅近くにできた高層のマンションとオフィスビルです。冬の寒さのせいかやっぱりもの悲しく見えました。
昔、名古屋で一番のっぽビルのセントラルタワーズの39階で働いていたことがありますが、移動が面倒なだけでいいことはあまりありませんでした。そのあと普通のビルの5階に引っ越したときは、ほっとしました。建物の背の高さは今も昔も権威の象徴なのですね。建築デザインがコンクリートの塊を感じさせないガラス張りがはやっていますが、建物=権威の象徴と言う考え方はそろそろ卒業したい気がします。