掬われる心
東北沖大地震でこんな混乱してる時でも、お茶会は開催されるみたいでした。
ほんと気分は落ち込んでいて、この日正直お茶会に行く気分ではなかったのです。
でも券もとってある事なので、洋服でご飯だけ食べにいくつもりで行ってきました。
現地につくと、もう私たちが最後の客な雰囲気。まず広間で点心をいただいた。
出てきた椀は「蛤糝丈 鉤蕨」 とても春らしいかわいらしい椀なのに、心は動かずとろろ昆布のようになんだかモヤが掛かっていました。
今の自分の気持ちのようだなとそれを見て思ったのでした。
裏千家のお席だけ行ってきました。
ここでも最後の客列に私たちも入ったかんじでした。ここのお釜をかけている先生のお弟子さんたちと同席になりました。
今日一日お運びのお手伝いをされていた弟子たちへ先生からねぎらいの声をかけられ、されていたお話もお弟子さんたちへ向かってのお言葉のようでした。
「建水のような人におなりなさい」
建水とは決して目立たないお道具の一つだけども、それがなくてはお茶は点てられません。
熱い湯も水も汚い水もすべて受け入れ、そういう役に立つ人になりなさいと。
なんだかその言葉がすーっと心に響いてきました。この日どうにも気分が沈んでどうしようもなかったけれど、
この言葉で明日からまた頑張ろう。と思ったのでした。
ふいに掬われ、ありがたい言葉を頂いて帰りました。
連日のメディアから流れる悲惨な現実と状況に、元気な私たちまでが心を被災してはなりません。
皆さん頑張りましょう。
そして、マンションの鉢植えの側に捨てられていたパンジーの花を救出。
名古屋の方は、変わりないですか?
私もお茶だけは、続けています。
『建水』の様に、どういう水でも受け入れられる人間か〜。
大変良いお言葉です。
今後の目標にしていきます。
ハナピーさん
名古屋の人は元気ですよ。
スーパーにいくと棚の米がなかったり、買いだめにしている人多いみたいです。なんだかさみしい気分になります。
私もお稽古は続けています。
行くと気持ちがしゃんとせねばという気持ちになります。
一日一日を大事にしないといけませんね。