屠蘇散(とそさん)つくり
昨年末のエピソード3
鳥羽の商工会議所へ打ち合わせにいった年末の日に、午後から会議所にてお屠蘇つくりの講習会があるから参加してみたらと教えていただいた。
屠蘇の習慣は平安時代、嵯峨天皇の弘仁年間に始まるといわれているそうです。そんな大昔からの風習なんですね。
当時は温洲ミカンなど今のように改良品種のない時代です。日本の柑橘、橘は当時の屠蘇にも使われていたと考えられます。
そして当時の格式、「延喜式(えんぎしき)」に伊勢より橘が献納されており、その橘とは答志島に「やまとたちばな」の古木が現存することからも鳥羽の橘である可能性が高いものなんだそうです。ふむふむ、またやまとたちばなの知識をインプットできたぞ!
京都薬科大学付属薬用植物園の先生が昔の文書をもとに当時の屠蘇の処方にちかいもので調合復元されました。
そして鳥羽の木であるやまとたちばなの橘皮が45%入った鳥羽オリジナルのお屠蘇散です。
屠蘇散の処方箋
・橘皮(答志島桃鳥地区の橘)
・桂皮(シナモン)
・白朮(ビャクジュツ) オケラともいう
・花椒
・浜防風
・桔梗の根
・丁字(クローブ)
などが調合されております。身体によさそうな漢方薬ですね。
会議所では、鳥羽の旅館のおかみさんや商店の方たちが集まっている中にM2号も混じって、屠蘇の材料が調合されたものを小袋へつめる作業をしました。
これは鳥羽の旅館などでお正月にふるまわれるお屠蘇で、非売品のものです。
この屠蘇散つくりもこの鳥羽商工会議所でもう5年目になるのだそうです。それは貴重な体験をさせていただきました。
今年の年末も講習会あるそうなんで、参加したい方は是非お声をおかけください。誰でも参加OKです。
1gの小袋に日本酒約2合分です。前夜に6時間くらいお酒につけておきます。
いままでもお屠蘇いただいたことありますが、薬っぽい味であまり美味しい記憶はありませんでした。
が、このお屠蘇は橘皮が45%も入っているだけに、香高くさわやかな味の飲みやすいお屠蘇でした。これは美味し~~い!
お正月に伊勢の家でもさっそく頂いてみました。
伊勢の92才になるというM1号の母 美枝子さんも美味しい美味しいと飲んでおりました。彼女はいつも「養命酒」を飲んでいるそうなので、そのかわりになっていいと言ってました。いつまでもお元気で長生きしてください。
お屠蘇は、一年間の邪気を払い長寿を願ってのむ薬酒です。これをのむと、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」なんですと。
今年の年末も、またこの屠蘇散つくり講習会に参加できるようにお仕事がんばります!
九州博多のハナピーさんのお正月のお屠蘇写真がとても素敵だったのでここに貼らせていただきます~。
今年もマングローブをどうぞよろしくおねがいします。
haniwaちゃんこのお屠蘇は絶品です。
普段私はお屠蘇の香りが好みではなく、酒だけを飲んでましたが
この様な美味いのは生まれて初めて。
皆さんも喜んでいました。
いつも珍しいものを有難う♬
ハナピーさん
気に入っていただけてなにより。
私もお屠蘇ってこんな美味しいものとは、はじめて知りました。
こんなお屠蘇だったら売ってほしいですよねぇ~。