杜鵑草庵の名前の由来
お稽古場に使用させていただいている杜鵑草庵では、いつもお世話になっております。
ここは、T先生のお稽古場とは違い、自主練する場として使わさせていただいております。
お稽古するお道具もそれなりにそろっていて、私たちにとってはほんとにありがたい学びの場所でもあります。
なんで杜鵑草庵?と時々人から聞かれます。今回その名前の由来についての説明をしましょう。
まず最初に杜鵑草庵という名をつけたのは、このお宅に住む鶴田母、カイユさんのお母様です。
もちろん杜鵑とついてるだけに、その花が咲く季節になればたくさんの杜鵑が咲いてます。
表むきはそんな意味もありますが、この”ほととぎす”には、それだけではないいろんな意味を含んでおります。
時鳥(ほととぎす)という鳥は、託卵という習性があります。鶯の巣に卵を産み、その鶯の子を巣から追い出し、鶯親に育ててもらうのです。鶴田家の子も今は巣立ったという意味もあります。
そのほかに、肺炎を患い血をはいた正岡子規が自分自身を口の中が赤い”時鳥”と象徴したように、鶴田母曰く、私たちに向けて血を吐くほど練習しなさい(ひぇ~)という激励の意味も含んでいるそうな。鶴田母らしい厳しい教えでもあります。
そんな杜鵑草庵に感謝を込め、日々精進する私たちであります。
最近では書道教室も月に2回ほどやるようになりました。ここに来ると自然に”さぁ頑張らなくては!”という気持ちにさせてくれます。
今日は、お稽古後にトビウオさんの友人で石彫りをされている方の工房がある岡崎まで蛍を観て、そこでささやかに茶会を楽しむ予定です。
後日にまた追って報告いたします。