先日夕暮れ時、チャリティ茶会に誘っていただき池下のカフェにいってきました。
二十四節気　七十二候にちなんだお茶会が催されました。
マングローブ・インフォメーションでも二十四節気を紹介していますが、（知ってました？）

まず二十四節気とは?
一年は円(丸○)であらわします。縱線で二分割（二至）するとそ冬至と夏至
よこ線で四分割（二至二分）になり、春分と秋分
斜めに×をいれて八分割（八節）になり立春・立夏・立秋・立冬がはいります。
その一節を更に三分割すると二十四節季になり、更に更にその一節を三分割にすると七十二候となるわけです。
七十二候は季節の訪れを短文で表したもので表現されます。

こうして図にすると分かりやすいですね。
この図を見て思った。年末12月頃茶席のお床では円相といって○と書かれたお軸を見かける事が多いです。
○って１年という意味もあったのですね。○の意味は曖昧に受け取っていましたが、今更ながらやっと腑に落ちた感じです。なるほど…
そして、１年もう半分過ぎてるんですね・・・うひゃー改めて焦る！！

その時の季節は二十四節気では「大暑」今は立秋です。
七十二候では桐始結実…※※桐の花が実を結び、固い実がなり始めるころ※※
今回の茶席のしつらいはこれがテーマのようです。
テーブルには桐の葉が敷かれていて其々の席には和歌が書かれた短冊が。

 

紫のひともゆえで武蔵野の草はみながらあわれとぞ見る (詠みびと知らず)

訳）武蔵野にたって見ると紫草がはえている、なんとも貴重でいとおしいことだ
それゆえに武蔵野すべてがいとおしいものに思えてくるというような意味です。

桐の花というのは紫色だそうで、その桐の花にちなんでこの和歌が添えられたようです。
恋の歌とも解釈できますね。ロマンチック。
もう今の季節は桐の紫の花はない季節ですが、そんな花が咲いてた頃の花を桐の葉とこの和歌ひとつでイメージさせ説明できるなんて素敵な事ですね。胸キュンでしたよ。
人に説明されることなく自分で感じることができたらもっともっと素晴らしいのに…あー自分がとっても残念賞～

まーそれはさておき、まず最初のお茶は梅こぶ緑茶でした
梅の程よい塩気が汗ひく気分でこれも日中の暑さをねぎらう亭主からの気遣いですね。
気持ちうれしく思いました。

そして氷だし緑茶。

亭主の方のお話聞いてる間にテーブルには氷出しの緑茶がポットごとおいてあり、氷の融けた水が黄緑色が鮮やかに開いた茶葉に降りかかっていくのを見てるだけでも爽やかな気持ちにさせられます。
これも涼しげに見せる演出のひとつになっていました。

丁寧に急須で出してもらった暖かい煎茶もいただき、いい急須の見分け方、お道具の説明などのお話を聞きました。
亭主がこの日持っていらしゃったご自慢の急須たちを拝見するように皆でまわし見させてもらいました。
急須ひとつとっても様々な形があって、見所もおもしろいなと思ったのでした。

そしてメインとなる主菓子はは和菓子、ではなくケーキで。お茶とケーキの組み合わせにえっ？と思いましたが、
それもなんと緑茶スパークリングと共にいただきます。

亭主自ら考案したという中津川の棒茶を炭酸水で水だししています。その名も「中津川スパークリング」というそうです♪

シャンパングラスで出していただきました。華やかで色もシャンパンみたいです。
口に含むと酸味がまず最初に感じます。緑茶と思えない不思議な味わいの”お茶”でした。
ケーキも美味しくて・・・もう感激。

お土産は梅干しと中津川スパークリングで使った棒茶。お家でぜひやってみよう～!!

いろんな個性的なお茶に出逢い魅了されっぱなしの素敵なおもてなしでした。
こんなお茶の世界もあるんだぁ
お茶ってほんと奥深いですね。たまらない快☆感です。
この日のご亭主は　日本茶インストラクター　sachi  成田幸世さん
sachiというオリジナルブランドの茶葉の販売もしていらっしゃいます。

このお茶会の参加費はすべて夏に岐阜で行われる※海旅キャンプに寄付されるようです。
こういう寄付の仕方もなんだか楽しいな～と思った事でした。

※海旅キャンプ・・・夏休みの８／８～８／１４に福島より約１０組の家族を岐阜県に招きます。青空の下で子供達が元気に遊び、親御さんたちも癒されるようにと立ち上げた、疎開保養プロジェクトです。
http://ameblo.jp/umitabicamp/

※サロン・ド・テ  アルエットゥ　ＨＰ：http://salon-alouette.net/