わーくしょっぷ その2
今夏に白石持ち行事の次の日にへろへろな状態でつくったさざえの蓋置が信楽から焼き上がってきました。
焼く前
信楽 記事 :http://www.mangrove0618.com/archives/24134
なんの蓋置かというと、茶の湯で使う釜のふた置くための蓋置の台です。
今の時代じゃ蓋置なんて茶の湯のときくらいでしか使うこともないでしょうが、そういう道具ひとつにもこだわっていた時代があったというのが素敵ですね。
七種蓋置(しちしゅふたおき)と言って、千利休が選んだ基本的な形の蓋置でそれぞれに扱いが違っています。
”さざえ”もその中のひとつでして、七種とは穂屋香炉(ほやこうろ)・五徳・三つ葉・さざえ・三ッ人形・一閑人(いっかんじん)・蟹 があります。
さざえは建水に口が空いた状態で仕込んでから席いりします。置き方は”おしりに火”という風に覚えます。窯のほうにうずの先端三角(おしり)を向けるのです。棚にかざるときは口を下にしてかざります。
亭主は茶碗や棚や水差などお道具の取り合わせする時になにと何をを合わせるのかなど、いろいろ考えて使っています。棚にちょこんと蓋置をかざると一際目立ってとっても可愛らしいのです。
蓋置はどれもひとつひとつ手にのるくくらいの小ささが可愛らしいので観てるだけでも楽しいお道具のひとつです。
このターコイズブルーっぽい釉薬の色が気に入っています。
これよーく見るとフジツボもついてるんです。どーまんせーまんの魔除け印もつけました。
今の自分だから作れるこういうモノ。お仕事や茶道のご縁で出来上がったものって感じです。なんともありがたい。
蓋を置くと少し傾きますが、使えなくはないので、まぁ・・・まぁ仕方ないことといたしましょう。
あの時は作品つくるのが少ししんどかったけど、こう出来上がってくるとうれしくて、つくった甲斐もありました。
貝類などのさざえは、縁起がいいとされる吉祥文様のひとつで着物などにも用いられます。
祝いの席などいろんなところでつかえそうな気がします。
素敵な蓋置が出来上がりましたね~色も良いですね。自分だけの手作り一点物です きっと大切な物の仲間入りですね!次回もどんな作品が出来上がるのか楽しみにお待ちしています。
tamakoさん
ありがとうございます。釉薬の色はいろいろとあるのでとても迷いますね。