家元
先日,飛行機テーマの茶事をするとのことで出席いたしました。
“紅の豚 “や “永遠のO” や” 風立ちぬ”をテーマに食事や道具が揃えられて楽しい一日でした。
そしてKさんのおじさんが自作のプラモデルを又持ってきてくれました。
いろいろ話を聞いていると、模型つくりのうまさの裏にはいくつかの独自の考え方がありました。
“その飛行機がいちばんいい状態(よく見える)をモデルで再現すること”が心に残りました。
確かに、いつか書いた”ゾウムシ”の話ではありませんが、飛行機という分類で微妙に違うものから、違う分類かと思われるほど奇形だったりしますが、どれも角度を変えてみたり塗装のバリエーションのなかに”男前”、”美人”に見えるところがあります。いいところが見つけられない飛行機は、作られた動機が不純だったりします。不運で短命なのもいれば、簡潔で長生きもいます。神経質もいれば策に溺れたやつもいます。
あーこの人は飛行機が好きなんや。うまいの裏には好きがあるんや。
私M1号は、この好きさが不純なのかうまいモデラーにはなれませんでした。
私はこの方兄弟(お兄さんは改造で架空の飛行機モデルを作ります)を内緒で家元として敬いたいと思っています。