長良川おんぱく 四海波カゴ
”長良川おんぱく”というプログラムの一環で美濃市でかごをつくるワークショップに参加しました。
私ワークショップに参加するのは大好きです。専門技術をもつ作り手さんと直接触れ合え、いろんなお話を聞くことができるとっても貴重な時間ですもの。
昔この美濃市あたりでは鵜匠が鵜を運ぶ”鵜かご”をつくっていたそうで、高齢化してこれらを職人が減ってしまい、今その作り手をそだてるための保存会があるそうです。
講師はNPO法人グリーンウッド協会竹部会の方たちでした。
これが鵜籠です。
http://greenwoodwork.blog112.fc2.com/
参加したわれわれは”四海波”というカゴを制作しました。
青い真竹をなたで割ってから始まり、なんと編む前のヒゴの材料からつくるという。とても本格的な作業です。まず渡された竹を割る道具”なた”なんて、普段には使わないですからね。とても新鮮でした。
なたで竹を割って、割って、割って、割って、6mm巾くらいになるまで割っていきます。
そしてその次は”へぐ”という作業。その作業もなたを使っていきます。
これがなかなか難解な作業でした。竹の外側の部分の厚み0.6mmにするために、半分にへぎ、そのまた半分にへぎという作業をくりかえして0.6~1mmくらいまでうすくしていきます。
外側は弾力があって丈夫ですが、なかのへいでいく部分は柔らかいので急いで”へぐ”と途中で切れてしまうのです。なのでゆっ~くりと力を微妙に変えながら慎重に半分にへいでいきます。
そして切り出しナイフでさらに内側を削ってひご4mm巾×0.6mm厚のヒゴを8本を仕上げます。ノギス定規をつかって厚みを確認して丁寧に削っていきます。そこまでの作業だけで5時間ほどついやしてました・・・。
カゴを編むのに本来16本いるのですが、残りの8本は時間の関係上すでに準備してくださってもらっています。
ヒゴつくりだけでも恐ろしく大変な作業なんだと、やってみてわかりました。
600φ×H450くらいの大きな鵜カゴをつくるのは10日ほどかかるのだそう。気が遠くなる・・・。
でも昔のひとはこうして使う道具をなんでも竹など身近な材料でつくってたんだなと感心させられます。昔の人はほんとに器用ですね。
今回いっしょに参加された人のなかには、今自分が住んでる敷地に竹林があって、放置状態なのでその竹をうまく活用できたらいいなということが理由で参加しているひともいらっしゃいました。
日本の竹製品はほんとに丈夫にテマヒマかかって作っていますよ。
ワークショップをして更に竹製品の見る目が変わりそうです。
ヒゴつくりに比べて編むのは、あっという間な感じを受けました。写真の青いヒゴが今回つくった材料部分です。
そいでも手を動かすのは超楽しかったわ~またやりたい~!
そして、翌日腕のスジが筋肉痛になりましたとさ。
情けな~い現代人です。