冬のお点前
十二月は包帛紗(つつみぶくさ)のお稽古をしてました。
包帛紗は、棗(なつめ:お茶が入っている器)を帛紗で包み、濃茶の茶入れがなくても、これで濃茶のお点前ができます。
帛紗は棗や茶杓を清めたりする布です。棗は普通は薄茶器と言って薄茶を点てるためのものですが、包むことにより濃茶器の作法になるんですね~。
包むってところが、いかにも日本人らしいやり方で面白いと思います。また、この季節にやると風呂敷包みがお歳暮っぽく感じますよね。
ふふふ。
準備の段階のポイントでは、帛紗も薄地のものを使わないとうまく包めません。
その帛紗も糸が細いもので織られたものと種類がいろいろあります。そういったものを使います。
棗も小さいサイズの小棗を使います。
お点前は濃茶のお点前と同じですが、包んである帛紗の扱いが少しややこしいのです。
棗が包んである帛紗を脱がす時のポイント、帛紗で隠れている左手を裏で細工するんですと先生はおっしゃっていた。手品師ならば、するりとやってしまいそうな手さばきのようです。やってみると、むむむ~やはりむずかしい。
帛紗(ふくさ)とは、茶杓や茶器をきよめたり、熱い釜の蓋をあけるときにそえたり、亭主がお茶を点てるときはいつも肌身離さず身に付けてないといけないもの。
そして、臨機応変とよく働くはたらく布であります。使う側の亭主もこの布を自由自在に使いこなしてあげないといけませぬ。
一月には「絞り茶巾」というお点前を先輩がやっていました。
暖房設備がなかった昔のお茶室は寒いので、お湯で絞った茶巾を広げたときに気温が低いお部屋だとと湯気がふわ~と出てきます。その寒さを逆手にとって演出するお点前です。「湯気」をご馳走とするお点前なんですよ!!素敵。風情があって良いですね。そういうの見てると気持ちが妙に踊る感じです。
それとは対照的に真夏には「洗い茶巾」というお点前があります。これはお水をご馳走とするお点前です。
また、今の寒い時期には「筒茶碗」というものがお席に出てきます。
このお茶碗はお湯が冷めにくいように筒型をしています。ちょっとお茶は立てにくいのですが。(技量も足りてませんが)
季節、温度、気温といろんな事に気を使うと、こういったお道具や点が編み出されていくのでありましょう。そのときに応じて臨機応変する茶道具、お点前の数々。はぁ~果てしない・・・道でございまする。
茶道ってほんと飽きないです。ままっ忘れることも多いからかもしれないけど~。(笑)
精進あるのみですね。さぁ今年もがんばったるでー(はしたないお言葉です)
筒茶碗の季節ももう少しで終わりますね〜♬
今週の博多は3月の様な気温と言ってますが、明日は黒門庵も
夜稽古です。
季節の移り変わりが早い2月。
春はもうそこまで来てるかの様です。
ハナピーさん
三寒四温で確実に春がやってきます。もうそこです。
今日も暖かでした。
身も心もウズウズだわ~。