組織
震災を通じて色々考えさせられることがありました。
特に感じたのは、今の日本の会社組織の問題です。
バブルがはじけた後、会社の組織の改善が叫ばれ特に数字による業務の管理が徹底されてきました。自己責任という言葉も多く使われるようになりました。確かに徹底的な数字の管理は、当初半期ごとのチェックが四半期になり、毎月になり、毎週になり、社員はその会議報告のための資料作りに忙しくなりました。
数字管理が厳しく単年度決算が多く短期間に成果を出さないとしかられます、長期にわたって物事を考えることができなくなり足元の石ころに躓くことばかり気にしていて道に迷ってしまう方向音痴の私のような気もします。
コンピューターも導入され、毎日メールのチェックと、数字資料作りとが忙しくなりました。
社員も指示されたことを確実に行い結果を出せる人は上司にとってブラックボックスのようなもので、指示を出せば、経緯はどうあれ結果が返ってくる社員は有能な人と見られるようになりました。メールも送ればそれで指示、回答したことになっています。
これらのことは大変便利で仕事がスピーディーになり、今の状況が即座に見ることができ大変な進歩だと思います。
でも、何かをたくさん、どこかへ置き忘れてきた気がします。