ノートに記録
四ヶ伝(しかでん)という中級以降のややこしいお点前には教本はありません。
弟子はお師匠から口伝えで覚えていきます。なんとなんとアナログな世界なことか。
もちろん一発で覚えられる天才ではないので、皆一生懸命にノートを取ります。
あくまでも自分のためにノートをとります。今後の自分のために。
その時も自分が見て分かりやすく書いておかねば、後々自分がノートを振り返って見た時にわけが分かりません。
なのでノート術も極めていかねばなりません。先生曰く、何回も書き直すのだそうだ。
このノートをとる作業というはお稽古場ではできません。はっきり言ってそんな余裕もないのです。
なので家に帰ってから頭に入ったと思われる情報を丹念に書き写していきます。
それも忘れないうちに!できるだけ早く書き写さねばなるまい!
それは年のせいもありまして・・忘れ去られてしまうから・・。(泣)自分がお稽古していて思いますが、やはり若いうちからやっておくといいですよね。たぶんこんな事だってすらっすらっ覚えていくのだろうなとおもいます。
この記憶作業が中年には、なかなか手ごわいのであります。とほほ
最初ノートはポツリポツリの穴空き状態です。まぁ記憶もポツリポツリなので仕方あるまい。
動作のひとつひとつを文字で書き、紐といていく作業なので当然お稽古なみに時間もかかります。
きっと完成までにもそうとう時間もかかる事でしょう。今だ不十分。
私はこのノートに記録する時間がわりと好きです。
ノートも回を重ねるごとに 絵を入れたり、ポイントの部分には色入れたりと楽しく作っています。
すべては自分のためにやるのです。この書き込む作業はノートに愛着もわいてきて、これはきっと自分の宝物になっていくでしょう。
先生と生徒の関係もしかり、こんなふうにインプット、アウトプットの作業を繰り返し繰り返し、身体に身に付けていくのですね。
人それぞれ書き込みの仕方も違ってて面白いです。
お稽古ってこんな事も楽しいこと。
天目を使うお稽古ですか〜?
私達南坊流の場合も口伝なので、生前先生がまとめてくれてた
物を印刷されてこれを基にお稽古してますが、細かい所が
どうも。。。
いつもいき詰まってますよ(笑)
お茶のお稽古って終わりがないから一生勉強ですね〜♬
ハナピーさん
そうです。台天目で~す。
こんなにお勉強してる自分が自分で信じられない(笑)
ときどき南坊流のお点前のことを、W婦人から聞きます。
「こすすぎ」が平点前からでてくるとききました。
とても丁寧なんですね。
台天目ではじめて「こすすぎ」という動きをしました。
口伝は、自分でより深く考えるからいい事ですね。教本はあると便利ですが、それに頼ってしまうとこがありますからね。
口伝はお点前を完成させていく楽しみがあります。