青峯山 正福寺(あおみねやま しょうふくじ)
志摩地方の船乗りや漁民が熱心に信仰しているという 青峯山 正福寺に連れていってもらいました。
国道167号からと中に折れて山の奥地へずんずんと入っていきます。車でも10分くらいあがった山の頂き(336m)にあります。
山頂からは的矢湾がパノラマで見渡せます。
正福寺は行基が開いた寺です。高野山 真言宗 ご本尊は十一面観世音。
以前相差のくじら祭りの由来である話、昔くじらに乗って観音さまが現れたという、あの観音さまがここのご本尊というわけです。あれれ?ただの民話だけの話ではなかったのですね。それにもびっくり。ご本尊の開帳は50年に一回なのだそうですよ。
相差 鯨祭りの記事 : http://www.mangrove0618.com/archives/13721
http://www.mangrove0618.com/archives/13801
こんな山の奥地へこんな寺が存在してるだなんて・・・・それもこんな山頂に舟の神様が祀られているなんて・・・・
なんだかとってもデイープな世界に足を踏み入れちゃったかもというような気分でした。
空気もひんやりとして、なんやただならぬ空気感と場所であることは感じられました。でもここには今もちゃんと山主である住職が住んでいらっしゃいます。
今は車があるからすぐに上がってこられるけど、昔は1時間は歩かないとたどりつかない場所です。
旧暦の1月18日には御舟祭りが行われるそうで、大漁旗が境内にたくさん掲げられその日は出店で賑わい、とても盛大なお祭りなんだそうです。
この山門は1842年に建てられました。この建物の立派な事と言ったら・・・重厚すぎやしないか?
江戸時代後期のうでききの職人たちが競ってつくったのでしょうか?どこもかしこもものすごい盛大にモリモリに彫刻してあります。
この山門には勇ましい四天王も4体立っています。
扉の彫りものは、さすが船の舵かと思ったら、ダルマ ホイールというのだそうだ。
仏教の世界では全をあらわす印みたいです。
漁師や船乗りって、海で命かけて仕事してるからか、とても信仰が厚い人たちなのかもしれないですね。
農耕民族とはちょっと違う濃厚さを感じてしまいました。
境内の側には「燈明岩」というところもあって、昔はここから護摩を焚いて海上安全を祈ったそうです。
この岩は今でいう燈台の役目をはたしていたのですね。そうか、それでこの場所なんだ。青峯山が神様がいる山なんですね。納得しました。
金比羅さんも山の上だもんね。
コトブキさんご夫婦、なかなか行けない鳥羽の深~~い” いいところ ”に連れて行ってくれてありがとうございました。