鳥羽 相差町の荒獅子神事

今年も伊勢や鳥羽のいろいろな出来事をマングローブがご案内させていただきます。
鳥羽へ行く限りは、せっかくなので何かを拾って帰ります。所詮貧乏性なんで(笑) 
昨年からいろいろなご縁もあり、鳥羽ネタも続いている事もあってカテゴリーに「伊勢・鳥羽観光部」なんてのを発足いたしました。
もし伊勢方面へ観光へ行かれるご予定のある方は、マングローブの記事参考にしてみてくださいね。
こうして後から見ると結構ディープな内容もございます。

鳥羽へ新年の挨拶がてら獅子舞神事があるという事で見に行って来ました。昨年からこの相差町の獅子舞の話は聞いていました。
この日は相差町は祭典の日。朝、日の出とともに獅子頭をつけ神明神社を出発し町内各家をまわり、漁港でも神事をすませ、夜に神明神社へお帰りになるというのが獅子舞神事の始終です。奈良の春日大社の御祭りも神様が町を練り歩き夜にお帰りになるという1日がかりのお祭りですが、これと少し似ています。この相差町の獅子舞神事は450年続くお祭りなんだそうです。
漁協前での特別舞が見所だというので、朝早く名古屋をでて相差町に10時半くらいに着きました。
コトブキ夫妻に案内され漁港につくと、羽織袴にフェルトの山高帽の人達がぞろぞろといました。なぜにフェルト山高帽なのか分かりませんが、彼らは笛吹き隊などそれぞれに役があり、ファッションでなく祭りの礼装のようです。なんかカッコええなぁ!

派手な格好の太鼓打ちが獅子がきたと知らせます。陽気なかわいい衣装~~!

むしろが敷かれ、鏡もち、なます、お神酒の前で特別舞がはじまりました。
脇を大人たちにかかえられ(ひきずられ?)天狗の面をかぶった頼りなげな人が竹のササラをもっています。天狗に扮した人は子供なのでした。
最初獅子は寝ています。天狗は獅子の前で、ササラをならしながら獅子を起こしはじめます。笛と太鼓と村人の掛けあう声に天狗のササラが合いの手で獅子を呼び起こします。


「や~(家)ほぉ~(宝)はっ!(波)」という掛け声の意味は、この町が栄え、宝の波が打ち寄せるという意味なんだそうです。
獅子はだんだんと起き上がりながら首を激しく振って踊ります。

獅子頭はわかもん三人衆が中に入っており、入れ替わりながら踊ります。
獅子頭は周りの年寄りからはっぱを掛けられながら勢いよく踊ります。その勢いに負けじと子天狗ちゃんものけぞりながらササラを鳴らし移動しまた獅子を挑発します。
子天狗の舞は獅子を恐がっているようにも見え、また茶化してるようにも見え、なんだかその掛け合いがおもしろく見入ってしまいます。
そして、それがひととおり終わるとまた各家の玄関の前で獅子が踊り、家内安全・繁盛を祈祷してまわります。

 そして日も暮れた夕方六時半頃、提灯を持った村人たちが神明神社に向けて伊勢音頭だかなんだかおもしろい唄をうたいながら「ねりこみ」というものがはじまります。最初は数人だったのが、その唄でぞろぞろと提灯を持った人が出てきて神社につく頃には大人数になっていました。

 

神社では、いちの鳥居からにの鳥居までの100mくらいの距離をさらに激しく獅子は踊ります。年寄り連中の「ほらほらもっともっと首をふれ」と天狗の背後から獅子に向かって檄とばされますから獅子は疲れている場合ではないのです。そのたびに天高く獅子頭が振られます。
見ているこちらも「わかもんガンバレ!ガンバレ!年寄りなんかに負けるな」と応援したくなります。頭上で獅子頭を振り回さないといけないのでそれはそれはものすごい労力なんだと思います。そんな感じで見るほうも獅子側の熱気がじわじわと十分に揚がってくるのがわかります。
そのたび見ている村中の人がみな「やぁ~ほぉ~はっ」と掛け声をかけます。

この気合い、この大きな連帯感(エネルギー)がすごいと思いました。見ている皆の気持ちがひとつになって獅子頭に向かっています。
これが村のおまつりというものなんだと思いました。
私が今まで見てきた獅子舞はこんな激しい獅子ではなかったなぁ。さすが猟師町というか、男気感じる荒獅子神事です。

コトブキさん、相差町の皆様、お正月に勢いのある素晴しいもの見せていただきありがとうございます。
マングローブの正月納めはこんな感じでした。さぁ今年もがんばるぞ!


コメント (2)

  1. おはようございます。
    ネットサーフィン中、偶然こちらにたどり着き懐かしくメールいたしました。
    版画・イラスト・字体・・・雰囲気ちっとも変わってな~い!!

    相差へは、よくお越しいただいてるんですね♪ びっくりしました^^

    獅子舞神事の日も、練りこみ(夜)までいらしたんですね!
    この獅子舞行事の獅子・ささら擦り・笛吹きは、町の1~10番組ある地区のもち回り制で毎年かわります。
    ウチも再来年には回ってきます。息子が今度は獅子頭あたりかな・・。 組の年長者たちが若者たちに伝承していきます。
    田舎ならでは・・でしょう。 

    こちらにお越しの際には、ぜひ皆さまでお立ち寄りください

  2. mangrove より:

    ご無沙汰です。ひょんなことから相差でお世話になっています。
    しょっちゅう行っていますから連絡します。

よろしければコメントを残してください

CAPTCHA


訪問中 :
Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function counterize_get_online_users() in /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-content/themes/mangrove/sidebar.php:61 Stack trace: #0 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-includes/template.php(688): require_once() #1 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-includes/template.php(647): load_template('/home/users/2/a...', true) #2 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-includes/general-template.php(110): locate_template(Array, true) #3 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-content/themes/mangrove/single.php(29): get_sidebar() #4 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-includes/template-loader.php(74): include('/home/users/2/a...') #5 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/users/2/a...') #6 /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/index.php(17): require('/home/users/2/a...') #7 {main} thrown in /home/users/2/afrogs/web/mangrove0618.com/wp-content/themes/mangrove/sidebar.php on line 61