売れ方
商売のプロではないのですが、たくさんの店舗、ブランドの盛衰を店舗設計を通じて見てきたことは、客観的に商売を見てきたことでもあると思います。
打合せをしていて時々感じるのは”ものの売れ方”です。
もちろん売れるに越した事はない、売れる事が全てではあるのですが”売れ方”が大切だと思っています。
先日打ち合わせ中に聞いたお話です。新商品のKの売れ行きはどうかと聞くと”売れていますが、他の商品の売上げが減っています”ということです。Kが売れればいいというわけではないんだなと言う事です。
よく 商品棚の目の高さから15度くらい下方をゴールデンラインと呼んで一番売りたいもの置く”という理論を聞きます。これはよく考えると”一番売りたいものを”置く場所であって一番売りたいものが何かという戦略がはっきりしていないとこの理論を知っていても使い道がないわけです。
よく、セミナーなどで一緒に出席して他の人の話を聞いていて”あーそれひとこと”と思う内容のほとんどは、小さい規模の店舗経営者に、大型チェーンの店舗作りのノウハウを話している人が多いことです。そんな大型店の手法は理論化されていて”なるほど”と思わせますがその理論を知ってもそのまま使うと”大型チェーン店と同じ方法で同じ土俵で戦いなさい”ということで”敵のやり方を知って弱点を探りなさい”と付け加えないと意味がないと思います。
いい売れ方が店を長続きさせ、意図しない売れ方は理由を分析していないと短命です。
もちろん短命さを知りながら大きな投資をして流行の短期間に売り、資金を回収して次の流行に投資するやり方もあります。
大切な事は 最近TV番組で成功者の話がよく出ますが、要約すれば”消費者のために売る気持ちが大切です。”という昔の道徳の本に出てきそうな事だと思います。それを忘れた時衰退の道をたどった店舗をたくさん見てきました。
マングローブ大丈夫かい?
お見事!
ありがと(M1)