祈ーInori

先月の話、映画の試写会に応募したら、運よく当選したのでM1さんと観てきました。

上映する映画のタイトルは「祈」 監督はメキシコのペドロ・ゴンザレス・ルビオさん
プロデュースしたのは河瀬直美 で、日本の作品として第65回 ロカルノ国際映画祭にも出品され新鋭監督部門で最優秀グランプリを受賞した作品です。河瀬直美監督さんという方は、奈良在住で奈良を舞台に映画を撮っており、世界的にも認められた映画監督です。

私たちが奈良でお手伝いさせてもらったお醤油屋さんがある五條市にも近い(奈良市から車で二時間)奈良県南部の電車もない十津川村という集落を記録したドキュメンタリー作品です。ここは今年集中豪雨で災害に見舞われたあの十津川村ですが、この作品はその災害前の時期に撮影されたようです。

上映前に十津川村のミニファイルムや河瀬直美さんと大学教授のトークや十津川村での撮影エピソードなども聞くことできました。
この作品を撮るにあたり、初めて十津川村を訪れたまだ30代の若きペドロ監督は、「方丈記」というテーマだけ決めてこの村で撮影を開始したそうで、2週間という短い撮影期間だったそうです。

ただただ淡々とその村に住む人たちを撮っています。
印象的なシーンは一人住まいのおばあちゃんがもくもくと茶がゆを忙しなく掻きこむところ。
笑いも含め会場が一番どよめいていました。”食べる事って生きる事”M1号さんも私も伊勢の美枝子母の姿と重ねてそのおばあちゃんを観てました。 彼女たちの前向きな生きざまはストレートに私たちにそういう事を教えてくれると思います。人類の普遍的なものというのは、ストーリーや言葉の表現なんていらないのです。ただ見ればおのずと感じれることだと思いました。

ただ今、奈良市で9/14~17になら国際映画祭2012が開催されております。
この作品も上映されるそうです。この映画がたくさんの人に観てもらえるといいな。

http://www.nara-iff.jp/

これを機に奈良に訪れてみてはいかが~?


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