花閑鳥自啼 はなしずかにとりおのずからなく
ある日の水曜日の杜鵑草庵のお床
花 :椿 名古屋絞り
はっと目が覚めるような、華やかで素敵な花の色でした。
鶴田父曰く、名前の通り名古屋開発の椿なんだそう。
この日は皆でつり釜の初炭手前のお稽古をしました。
炉縁の中の火もそろそろ名残の頃になってきました。三月はつり釜。四月は火を隠すという意味で透木釜(すきぎがま)になるそうです。羽根のついたお釜で透木を炉縁にかけて炉の中の火がみえにくくなります。
四月で炉の季節は終わりそして、五月からは風炉に変わります。
季節に合わせて客人の視界に入ってくる火気の分量にも気を遣うという先人の心の繊細さ!!なんと素晴らしいことよ。そんな頃の日本人に戻ってみたい・・・と思う私。