末っ子の魂
三人姉弟の末っ子である甥を連れてお出かけした時の話。
お昼になったので蕎麦屋へ入った。 甥っ子が桜えびのかきあげおろし蕎麦を注文した。 大人たちは先に食べてしましたので甥っ子の食べっぷりを見ていた。彼は今年中学に入学するのだそうだ。まだまだ可愛い少年です。 美味しそうに蕎麦を食べていました。桜えびのかき揚げ天ぷらを最後の一口のお楽しみに残してながら食べているのを見て、M1号さんが急に馴れ馴れしく甥っ子の彼に仲間意識アピールをしはじめた。 君は最後に好きなもの食べるタイプなんだね。僕も一緒だよ。
とか、
この人はね、(私2号M)先に美味しいものを食べるタイプの人なんだよ。僕たちとは違うンだよ。
とか、言いながらとてもうれしそうなのだ。
彼は昔小さい頃、自分の兄に大事に残していた最後の一口のごちそうを横から奪い食べられたのをいまだに恨んでいるらしい。
その兄たちと私(M2)を同じグループにしたいらしい。 そのやりとりを見ていて、甥っ子の最後の一口のかき揚げを横からかっさらって口に入れてニヤリとしてやろうか、と一瞬頭をよぎった。
いい大人だからやりませんけどね。