茶杓かざり

この日は3月3日の桃の節句でした。”お雛様茶会”という名目で、杜鵑草庵で皆でお稽古をしました。
鶴田ママからそれぞれ初炭手前の手ほどきを受け、貴人点て、茶通箱とそれぞれ各自の練習をしました。

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カイユさん、茶通箱のお点前のお稽古中~。
私は、茶杓かざりのお点前をすることにしました。
先日、九州のハナピーさんからお茶杓(お茶をいれるための匙)を頂いたからで、そして偶然にも今やってるお稽古が”かざりもの”だったというのもあります。”かざりもの”のお点前とは、なにか特別なお道具のときにするお点前の事です。

”今、これ(かざりもの)をやらずして、いつやる?やっぱ今でしょう~”

ということで、初めてでしたが鶴田ママにご指導いただきながら、やらせて頂きました。

この茶杓はハナピーさんのお祖父さまが削られたという特別なもの。
それをハナピーさんはお稽古に使ってくださいと、私にゆずり渡してくださいました。

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素敵なラッピングに感動!紐は久留米かすりだそうです。

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袱紗は鶴田ママから頂きました。

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まず手順としては、お客さまが席入りする前に亭主はお床に茶杓をかざります。初炭点前で席入りしたお客がそれを見て、”今日はなにか特別な茶杓が使われるのだ”と気づきます。わざわざ言わなくても床にかざってあれば、誰でもそれに気づきます。そんなところも茶道って合理的ですね。
そして、お客さまがお茶を頂くために再度席入りしたときには、上の写真のように水差しのうえに茶杓と茶せんをかざってあり、それからお点前がはじまります。

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そして、お茶を頂いた後の道具拝見で、古袱紗の上に茶杓をのせ拝見にまわします。そして拝見後の挨拶のときに、主客がお茶杓の事を亭主にたずねます。
”今回、茶杓かざりとお見受けしましたが、どういったものなのですか?”というような事を聞きます。
そして、亭主がそれを受け、その茶杓についての由緒、説明をします。それをするのも、亭主がお道具についての説明やいわれをお客さまと会話をすることによって、うれしい気持ち、特別な気持ちをその場にいる皆と分かち合いたいという想いからなのです。
今日の茶杓かざりは、お稽古とは違うリアルな気持ちで実践できました。
そんなきっかけを与えてくださったハナピーさんに感謝申し上げます。

今回使った茶杓の銘は ”鉈目” (なため)鶴田ご夫婦がこの銘をつけてくださいました。この茶杓には実は裏ご銘もございます。なんだとおもいますか?なんと ”男前” です。鶴田ママがこれを一目見て決めていたそうです。(笑)水屋ではじめてこれを見せた時に、皆が口をそろえて”カッコいい~”と言っていました。今回使った信楽焼きの水差しにぴたりと合いました。

ハナピーさんのお祖父さまはこんなかっこいい方だったのかしら?たぶん皆それぞれが、自分勝手のかっこいいお姿を想像したはず!であります。実は私も・・うふふ。
茶杓をみて、そのお人柄を想像するのもなんだか乙で楽しい事ですな~。

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今回の主菓子は”ひっちぎり”(川村屋) ブッチギリとはちがいます。
おひな生菓子(美濃忠)
お干菓子は、花うさぎ、雛せんべい、むすび(川村屋)

ちなみに、茶杓かざりの”かざり”という字は”荘り”と書くそうです。


コメント

  1. ハナピー より:

    まっ御丁寧にアップ有難うございます。
    楽しい雛祭りのお茶会の様子が伺えます。
    はにわさんヘアースタイル変わりましたか?

    私は、申告やらの雑用もあり雛祭りの茶会で来ませんでした。
    残念!
    毎年この時期はバタバタとしてて…反省。
    茶杓かざり『荘』と書くんですね!
    知りませんでした〜。

  2. カイユ より:

    ハナピーさん。この場を借りましてお礼をもうしあげます。
    すばらしい茶杓をお譲りいただき、ありがとうございました。

    絶好のタイミングで「リアル茶杓荘り」が体験できたM2号さんを含め、
    皆少し興奮ぎみのとても楽しい席となりました。

    母と父は、あれやこれやと楽し気に「銘」を考えているます。
    その様子を見て、本当に茶道をしていてよかったなぁって思いました。

  3. ハナピー より:

    カイユ様。
    ハナピーです。
    初めまして。いつも素敵なお茶のお稽古の様で…
    M2号さんもお茶の世界にどっぷりととけ込んだのも
    カイユさんの影響ですか?

    皆さんで和気あいあいとお茶会が出来る楽しみが良いと
    思います。
    いつか皆さんとお会いしたいですね。
    M2号さんコメント欄占領しました〜(笑)

  4. mangrove より:

    ハナピーさん
    カイユさんみたく、ヘアーアップができなくて、髪を切ることで断念した私です。(泣、泣)

    自分でいうののなんですが、こんなにお茶が楽しいとは、やってみるまで想像できなかった事です。
    お茶の世界はある意味奥が深すぎて、よくわからない事もまだまだいっぱいあります。でも、自分なりにやれるとこまで、やってみようという目的ができました。
    きっかけはカイユさんが、昔やっていたお稽古を再開するというというのに、”では、私もついでに便乗します”くらいの軽いノリでした。
    まんまとハマッてしまったわけです。カイユさんにも感謝しています。ありがとうございます。

    いつか、ハナピーさんとのお茶会が実現できるといいなぁ~
    いえ、絶対やりますとも!

    カイユさん
    鶴田ご夫婦の独特の世界感、私は好きです。
    いろいろお勉強させていただいてます。

    お父さまもお茶飲むだけですが、横目で見ながら、杜鵑草庵にしっかり参加してるお姿も笑えます。
    M1号念願の”6月軍事茶会”で、その知識を思う存分発揮してくれるようお願いしたいです~。

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