どうやって店をデザインするの?-3
最初の打ち合わせ
仕事を依頼された方と打ち合わせをします。私の経験では、面倒くさいから部下や他の誰かに打ち合わせに行ってもらってスタートした仕事は、最初のボタンを掛け違えている場合が多かったように思います。必要な情報が集まるまで自分自信でで出席するのがお勧めです。
”打ち合わせ”と言う言葉は、私達の業界でよく使いますがなんか中途半端な言葉で好きです。
ここで、相手の好み、大嫌いなもの、考え方など、たくさんの情報を仕入れます。どんな設計をすればを聞きに行くのではなく、”ターゲットの情報収集”です。
打ち合せの目的も変わってきました。インターネットでたいていの情報は事前に集まります。打ち合せでは、事前に集められない情報・・・その会社の空気、地域の感じ、うまい・まずい、きれい・きたない、接客態度、人柄、などなど五感を働かせないと収集できない情報収集が重要です。これがあとあと重要なデザインのためのヒントとなることがあります。
例えば好きとか嫌いなものの情報を手に入れます。
”どんなお店が好きですか”みたいな質問には、
本当に好きな店を答えてくれる場合もありますし、”こう言っておいたほうがいいかな”と思って流行の店を例に挙げる人もいます。着ているものとか、趣味も総合してつじつまが合う人間像をつくりあげます。
・・・なんか人を値踏みしているみたいでいやな感じですが、どういう人か、何を欲しているのか、何より自分がその人の依頼に答えられるかを見きわめるために必要かなと思います。