どうやって店をデザインするの?-5
ストアコンセプトを読みながらデザインコンセプトを考えます。
写真だったり、言葉だったり。
ショップコンセプトという言葉と、デザインコンセプトという言葉は使い分けるようにしています。
両方ひっくるめて”コンセプト”という人もいますが・・・。
私は、ショップコンセプトを達成するためにデザインをします。
デザインコンセプトとは、”ショップコンセプトを達成するためのデザインの役割”だと考えています。
デザインのスタイルがすべての場合もありますし、問題点の解決方法であったりします。
恥ずかしながら、長い間デザインコンセプトって何者なのかと言う事が分かりませんでした。
コンセプトというコンセプトが分からん などと笑ってごまかしていました。
長い間考えた結果がこれです。
デザインの善し悪しはショップコンセプトをいかに実現したかで計量されます。
”デザインはいいけど売れない”ということもあります。
ショップコンセプトがどこかでボタンを掛け違えている場合、デザインコンセプトもボタンを掛け違えるわけですから、”デザインはいい・・・ショップコンセプトを表現しているけど・・・けど売れない”ということはありうるわけです。
何か売れないときの言い訳じみた感じがしますが、 これは私が考える”デザインコンセプト”です。
ショップコンセプトを実現するには、それを姿、形に翻訳するのはどうしたらよいかを考えるのが仕事と考えています。ショップコンセプトが変われば、当然デザインは変わります。 あーたいへんだ。
コンセプトという言葉が一人歩きしていた気がします。
自分もよく分からず使っていたのかもしれません。
ショップコンセプトは目に見えないもので
ある種哲学なのでしょうか?
デザインはそれを具現化する為の手段だと考えると腑に落ちます。
この解釈だと”ショップコンセプトも考えて”という施主からの依頼は、私はどんな商売をしたらよいか分からないので教えてくださいということなので変ですよね。
ショップコンセプトという言葉を使わないでそれを聞き出して、まとめて、”これがショップコンセプトですよね、これにしましょう”と相談するのが一番ズレが無いような気がします。