どうやって店をデザインするの?-6

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 プレゼンテーションとコンペについてお話します。

 難しいのは相手が大きな組織の中の担当者の場合、最後の決定はその人ではないので、担当者が多いほど最終決定者の意図を読むことは難しく、もし読めたとしても、それを何段階もある(7段階というのがありました。)担当者へのプレゼンテーションという関門を乗り越えて最終決定者のところに原型を保ったまま届けなければなりません。これは至難の業でたいていは原型はほとんど保てないで違った姿のものに変わってしまいます。

各担当者の好き嫌いという感覚に頼るのではなく、設計がよくなっていくための担当者へのプレゼンテーションを設計する側で組み立てなくてはいけないと思います。 えー面倒見すぎですよね。

特にコンペの場合コンペのオリエンテーションの時点で勝率は分かりませんが、なんとなく敗率が読めます。

私はコンペの一番大切なことは”いかに負けるか”だと思っています。”勝ち”を想定することは難しいですが、敗率が高くても、相手にとっても、自分にとっても意味のある提案をつくるかが大切になります。

ですから、勝率の低いコンペのほうが俄然やる気が出ます。気楽だもんねー。いいものできるし。

そして、大事に大事に引き出しに閉まっておいて、またどこかで使ったろうと考えています。
決して無駄にはしません。


コメント

  1. mangrove より:

    ”いかに負けるか”深い言葉です。師匠!!!(M2号)

  2. ハナピー より:

    この話に関しては、かなり現実に近い線いってます。
    まさに、私はこういう事で悩むタイプなので…
    悩んでも始まらないけれど、突破口を探さなきゃっていつも
    思います。
    性格で開き直るのが一番だと思ってますが…(笑)

  3. mangrove より:

    突っ込んでいった頭を少し戻して引いて考えることが大切と分かっていても、みんな突っ走ってしまいますね。

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