岐阜 垂井曳山まつり
5月2・3・4日と垂井祭りがありました。
岐阜県不破郡垂井町は私M2号が生まれて育った町です。JR東海道線でいうと大垣と関ヶ原と間にある小さな町です。このあたりで、うどんのおつゆの色が変わるといううわさです。
毎年このGW時期が始まると同時に、ここでは垂井曳山祭りが開催されます。650年の歴史のあるお祭りだそうです。
自分が子どもの時期は、学校もお休みだし、お祭りに向け町自体も活気づくし、なによりこのお祭り気分がうれしくて、このお休みがくるのがどうにも待ちどうしいのでした。
名古屋に住むようになってから、尾張地方のお祭りはからくり人形の山車が主流という事を知りました。
からくり山車もこれもこれで行くところ行くところそれぞれに違っていて、からくりのすばらしい匠の技術と山車を曳く人のエネルギーに感動します。
ここの垂井まつりの曳山は子ども歌舞伎をすることで有名です。
垂井町観光ガイドhttp://www.tarui-kanko.jp/maturi.html
大人になりようやく最近また垂井祭りを見直す機会が増えました。ひとつの演目をじっくり見るということは、今まであまりなかったのですが、大人になってから見るのではまたちょっと見方が変わってきて面白いですね。
子どものときは” 曳山のうえで子どもが時代劇をやってるのね~ ”位の印象でしたが、昨年本物の歌舞伎を見たせいもあって、この垂井まつりの子ども歌舞伎にかなり興味を抱いています。あんな小さな子どもがこんなに長丁場の歌舞伎の台詞を覚えてやってるというのにまず大人は感動してしまいます。
ちゃんと衣装着て、かつらもかぶり、お化粧もしてもらい、歌舞伎特有の型ポーズも決め、立派に役を務めています。衣装も華やかでほんとうに子どもがやってるからというのもあり、なんともかわいらしいのであります。
舞台もやはり子どもが立ってちょうどいい大きさで、柱を境に上座と下座で演技できるような場面になったり、また花道のように使われたりとさまざまで、あの小さな空間ですが、うまく考えられていますね。曳山の構造をみるのもまた面白いですよ。演目も昨年とは違っていたようです。
お祭りの間、演じる子どもは地面に脚をつけてはいけないのでトイレに行くときは、大人が背負っていく姿もほほえましいです。
お祭りには、その場所毎に人のエネルギーがみなぎっており、そこに行くだけで自分も元気をもらえるような気がします。