バーチャルからリアルへ
今、模型メーカーへの販促ツールをつくるお手伝いをしています。
特にプラモデルが売れなくなっています。かつて私達の時代には、あまりの人気に後のテレビゲームのように有害玩具の扱いを受けていました。でも隠れてシンナーを吸いながら、ナイフで手を切りながらつくっていました。
それから映像の時代がやってきました。本物以上に本物っぽく、映像技術の進歩で驚くようなものが見れます。
物の持つ、肌合い、色つや、質感、などを感じ取る能力はますます衰えていくことになるのでしょうか。”モノ”の実体って何だろうと思うようになるのでしょうか。
先日M2号の仕事についていって、奈良遷都1300年祭の歴史資料館みたいなところに行って驚きました。
遣唐使船の実物が見れるのですがそれ以外はすべて映像展示です。
最近の博覧会的なものは非常に映像展示が多く、ほとんどが映像といってもいいくらいです。
映像展示には映像展示の守備範囲が、実物展示には実物展示の守備範囲があると思います。
限られたスペースで盛りだくさんの展示内容をこなすには、確かに映像が一番便利です。
店舗の仕事もいっしょです。通販で間に合うことが多く、実物を見ないでも間に合うことが多くなりました。
でもこの仕事をしている限り”場の持つ力”とは何かを真剣に考えないといけないと思うようになる今日この頃です。