春日若宮 おん祭り(奈良)

時は過ぎた昨年末のお話です。昨年のマングローブはいろいろありまして、気分的に低迷状態が続いていました。
あるとき、奈良の春日大社で春日若宮おん祭りがあるから行きませんか?と大阪の友人に誘われまして、いろいろ厄払いがしたかったのと、その時ちょうど奈良のお仕事の都合もあったので、12月18日に思い切って行ってきました。(※写真も昨年のものです)

まず、おん祭りとは 、HPより一部抜粋
詳しくはこちらのHPで、http://www.kasugataisha.or.jp/onmatsuri/

 春日大社の摂社である若宮の御祭神は、大宮(本社)の第三殿天児屋根命と第四殿比売神の御子神であり、その御名を天押雲根命と申し上げます。平安時代の中頃、長保五年(1003年)旧暦三月三日、第四殿に神秘な御姿で御出現になり、当初は母神の御殿内に、その後は暫らく第二殿と第三殿の間の獅子の間に祀られ、水徳の神と仰がれていました。
 長承年間には長年にわたる大雨洪水により飢饉が相次ぎ、天下に疫病が蔓延したので、時の関白藤原忠通公が万民救済の為若宮の御霊威にすがり、保延元年(1135年)旧暦二月二十七日、現在地に大宮(本社)と同じ規模の壮麗な神殿を造営しました。若宮の御神助を願い、翌年(1136年)旧暦九月十七日、春日野に御神霊をお迎えして丁重なる祭礼を奉仕したのが、おん祭の始まりです。
 御霊験はあらたかで長雨洪水も治まり晴天の続いたので、以後五穀豊穣、万民安楽を祈り大和一国を挙げて盛大に執り行われ、八百七十有余年にわたり途切れることなく、今日に至ります。

 

このおん祭り世界遺産なんでありますよ。知ってましたか?

私たちはお昼くらいに奈良駅に着きました、商店街はその日はさすがお祭りモードで人もいっぱいでした。そこをぶらぶらと散策しながら、その先の奈良公園に向かいました。奈良公園の中に、お旅所(神様がやってきて、そこで休憩をされるところ)にて、さまざまなまつりごと(神事)が行われます。

 

このお旅所の建物は皮付きの松の丸太を組んだもの。荒っぽいつくりですが、このおん祭りのために特別に建てられるものです。その建物の側面壁はジブリアニメのトトロのお腹の模様と同じでした。(宮崎さんこのお祭り見たのかしら。ニヤリ)
その日の午前0時にいらして、街をまわり、お昼間の行事もろもろをこなし、14時過ぎからこの旅所祭がはじまります。神様が旅所にやってきて(途中、時代行列というものが見れます)その後、お旅所の場所で舞や音楽、食事など楽しんでくつろいで頂き、夜12時前にお帰りになります。このお祭りは二日にまたがってはいけないんだそうです。

忙しい若宮様のその日のスケジュール:http://www.kasugataisha.or.jp/onmatsuri/1217.html
まぁ簡単にざっくり言ってしまうと、その神様がいらして遊ばれる一部始終をわれわれ一般人がひととおりお見守りし、お見送りまでを確認できるお祭りなのです。

私たちはお昼すぎから見ていました。
これがずーっと延々と夜まで続くのです。お祭りといえば騒がしいイメージもありますが、そのお旅所での神事は、おごそかにひっそりと行われています。さすがに夜の時間帯は昼間ほどの人はいません。

奈良公園にある奈良国立博物館もその日は夜遅くまで開館されており、おん祭りに携わる企画展示になっています。夜のライトアップもなかなか素敵ですね。12月という極寒の季節。われわれも途中は抜けて暖をとりながら熱燗を飲み、食事をし、グチもいっぱいこぼして時間をつぶしていました。


 

夜11時過ぎ、神様のお帰りの時間がおしせまってきました。もろもろの神事が滞りなく終わると後はお見送りです。
そこで焚かれていた松明の火が一斉に消され、いよいよクライマックス。その炭火となったたいまつを宮司の方々がずるずると春日大社の本殿まで運び、神様は本殿でお帰りになります。われわれ一般の人はそのたいまつの残りカス火をたどって、後方にぞろぞろと付いていき、一緒にお見送りします。そこでお祭りは終結となります。なんともしーんとした静寂の時間だけが残りました。明かりもなく、帰っていく人らの歩くじゃりの音だけが聞こえてきます。
かぐや姫が月に登っていくときってこんな感じだったのかしら?とふと想像してみたり。
姿形のない神さまのためにこうした神事が粛々と行われているなんて、言葉の通り「神秘的」です。

 

神様が帰られた後のお旅所は自由に見学できます。
その日の夜、私は首に巻いていたストールを神様にもってかれたようでして、(ウソ。落としました)ホテルにつく途中でそれがないのに気づきました。
何かが祓われたようで、なんだかすっきりした気分でした。いやしかし、寒かったです。

もし行かれる方、防寒はしっかりして行ってくださいね。


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